ウリマダン(ハルモニたちの識字学級)3月以来の再開です

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ハルモニたちにとっては、人と会わない生活が続くこともマイナスが大きいのでは?ということで、3月以来お休みだったウリマダンが再開となりました。密にならないよう気を付けつつ、6月はとりあえず隔週での開催です。

<6月3日――おためし茶話会> 3月中旬から活動を休んでいたウリマダンでしたが、6月3日、久しぶりに1時間半ほどの集まりを持ちました。密にならないよういつものウリマダンより広い部屋を使い、共同学習者の参加は少人数に限定する、などいろいろな注意をしながら開催しました。

ハルモニたちはずっと仲間に会いたくて会いたくて、この日を心待ちにしていたのでしょう。体調が万全でないハルモニが多い中、欠席はたった一人でした。お互いの顔が見れ、声が聞けることを喜び合い、この日は自粛期間をどう過ごしてきたか、一人一人順番に話しました。

この間のステイホームで、見るからに気力・体力が落ちてしまったハルモニもいたり、仲間の話をじっと聞くのがしんどくなる人もいたりして、この間週一回のウリマダンという場がなくなってしまったことの影響は、思った以上に大きかったと感じさせられました。1人のハルモニの「集まって一緒に過ごす時間は短くても、それが力になるんです」との言葉の通り、ウリマダンはハルモニたちの暮らしに、エネルギーとリズムをもたらしていたのだ、と改めて気付かされました。

<6月17日――切り紙遊びにトライ> 2週間置いてのウリマダン。まだ遠くから電車で通う共同学習者の参加はなしで集まり、今回はまずは楽しく軽度な手作業をしましょう、ということで、切り紙遊び(アート?)に挑戦しました。

小学校の図工などを体験したことのないハルモニたちにとって、まず型紙を作って、鉛筆で型どって……という作業は、慣れない不安もありつつ、でもとても楽しい時間だったようです。要領が分かると夢中になって、すごい集中力で一気に完成。それはハルモニたちの若き日の働きぶりを連想させる姿でした。みな出来栄えに大満足。作品を手にしたハルモニたちの写真は、にっこりよいお顔です。

ただこの日は、体調の悪いハルモニが多く、参加者は半分の5名でした。改めて新型コロナによる長いブランクが、一人一人のハルモニにもたらした影響の大きさを感じます。自粛解除になったとはいえ、元通りのウリマダンに戻せるわけでも、戻れるわけでもないのかもしれません。今後はハルモニたちの体調に合わせて、開催頻度や開催時間を考えたり、内容面も新たな工夫を考えたりしていかねばと思っています。

次回は、もう少し参加者が増えることを期待して、今回の切り紙の作業をもう一度やり、 それに何かプラスして、識字学級らしい作品に仕上げたいと考えています。(H.S.)