2019.9.20 韓国・朝鮮人集住地域、池上町の戦後の生活史を みなで聞き取りました


池上町に1947年に結婚して以来暮らしてきたチョンハルモニの話を中心に、戦後の暮らしの聞き取りを、市民グループで行いました。

町内会館を借りて、他にハルモニ2名と娘さんも参加いただき、チョンハルモニをみなで囲みました。軍需工場が集まる南部の戦災復興に、「日本人も朝鮮人もなく」日本鋼管の復興のための仕事に集められた人たちが、真っ黒になって必死に働き、帰ってくると池上町のノロ(鉄鉱石から鉄分を取り除いた鉱材)の捨て場にたまったきれいな温水を風呂がわりに使ってきれいにし、町内の一杯飲み屋で労働の疲れをいやした頃の話を語っていただきました。

会社も人も一体になって、汗して働き、復興を支えた頃、この街にみんなが肩を寄せ合って必死に生きてきた姿が浮かんできました。池上町にあった市のゴミ焼却炉も、焼却炉で暖められた水の配管蛇口から、夕方温水が自由に供給されたという。助け合わなければ生きていけなかった時代の「心の豊かさ」を感じさせられました。(M)

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